毎日新聞の「くらしナビ健康Health」2007年11月16日

毎日新聞の「くらしナビ」健康Healthで当クリニックの総院長と当クリニックの患者様が取材されました(平成19年11月16日朝刊)

毎日新聞の「くらしナビ健康Health」2007年11月16日

画像の文章が読みづらい場合は下記をお読み下さい。(原文通り)

「大人の歯列矯正」

子どもが行うと思われている歯列矯正だが、最近は大人の矯正も増えた。どんな方法があり、費用はどれぐらいかかるのか。

◆44歳、体調も改善

神奈川県横須賀市の主婦、高橋弘子さん(44)は昨年夏から歯列矯正を始めた。二つの前歯が重なり、気になっていた。子どもが小学校高学年になり、「自分の時間を持てるようになった」と思ったのがきっかけだ。

方法は、オーソドックスな金属とワイヤによる矯正を選んだ。費用は約100万円と説明された。月1回通院し、ワイヤを締め直す。その日は痛くて、柔らかい物しか食べられなかったが、翌日からは通常通り。苦労したのは歯磨きで、何か口にすると金属に挟まるため、「外食は少し抵抗があった」という。

しかし、歯が少しずつ動いていくのが励みになる。「かみ合わせが良くなると体調が改善する場合もある」と聞いていたが、その通りで不眠やめまいも改善された。

◆保険適用なし

矯正は「ブラケット」と呼ばれる四角いピースをそれぞれの歯の表面につけ、ワイヤで締め付けることで行う。ブラケットには、銀色の金属、透明なセラミックなどがあり、金属の方が歯を動かしやすいが、目立たないセラミックを選ぶ場合もある。ブラケットを2~3年続け、その後は取り外しできる「保定装置」を1~2年使うのが一般的だ。値段は検査、月1回のチェック、装置など込みで80万円程度。先天性疾患に伴う一部以外は健康保険は適用されない。

東京医科歯科大の相馬邦道教授(咬合機能矯正学)は「歯が動く原理は年齢に関係ないので、大人でも大丈夫。子どもも永久歯がそろう12~13歳からで十分。ただ、顎の位置や形に問題がる場合は、小学校中学年までには相談して」と話す。

◆新しいタイプも

最近はマウスピース矯正、インプラント矯正、デーモンシステムなど新しいタイプの矯正もある。南青山デンタルクリニックの青山健一院長は「どのタイプにもメリットやデメリットはある。中にはブラケットのタイプに比べ、確実性を疑問視する声もある」と話す。

マウスピース矯正は、透明なプラスチックを歯全体にかぶせる。手軽だが、大きくねじれた歯など適しない場合もある。インプラント矯正は、歯科用のネジを歯の近くの骨に埋め込み、そこを基点にしてブラケットを使った矯正を行う。基点ができる分、治療期間が短いとされる。デーモンシステムは、ブラケットにワイヤを固定しないため、痛みが少ないといわれている。

青山院長は「値段や見た目など自分にとって譲れない部分を決め、いくつかの歯科をまわって方法を決めるとよい」と話す。

-マスコミ取材
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