勤務医が3年目以降に伸び悩む理由

はじめに

仕事も恋愛も3年目のマンネリ化がよく言われます。

仕事において、3年もすれば多くのことが理解できるようになり、仕事が楽しく感じる人と次の目標を見つけられなくてマンネリ化していく人と別れます。

この3年目以降をどう乗り越えていくかで、長い歯科医人生は大きく変わってきます

勤務医が3年目以降に伸び悩む理由

1、なぜ卒後3年目以降は伸び悩むのか?

大学を卒業して研修医時代を終え、社会人としての一歩を踏み出して、技術的にも接客的にもどうにか自信が持てるようになってくるのが、卒業後3年ぐらいしてからです。
やっとひとかどの歯科医師になれたという安心感と、これから何を目標に頑張ろうかというすっきりしない気持ちが交差しながら日々の臨床に向き合うことになってきます。

1、2年目は技術の習得に必死です。どうにか治療の流れもわかってきて、施術自体は面白くなってきます。
それでもまざまざ患者さまとの信頼関係を築くにはコミュニケーション能力の不足を感じていることでしょう。

臨床経験も3年ぐらい経ったら、給料も1000万円近くもらう人もいて(平均で500万円から700万円)、もう自分は現状維持でもいいかな、という気持ちが芽生え始めるのも、ある意味仕方のないことなのかもしれません。

なぜ卒後3年目以降は伸び悩むのか?

2、マンネリ化と伸び悩みの相関関係

上記の1のように技術的にも給与的にもたいした欲を出さなければ、もう十分かなと思えるレベルに来たら、人間は安定志向を望むものです。
新しいことにチャレンジして苦労するよりも、現状維持で楽をしたいと思う方が普通の人間なのかもしれません。

芸人でデビューしてからテレビに出られるようになるまでは、とにかく頑張るしかありませんが、そこそこ名前が売れて周りから認知されるようになり、給与も1千万円ぐらいもらえるようになってくると、現状に満足して努力をしなくなる芸人がほとんどらしいです。

しかし、「そういう芸人は、時間とともに消えていく運命になる!」と吉本の人が言っていました。

マンネリ化と伸び悩みの相関関係

3、どうすれば、伸び悩みを解決できるか?

それではどうすれば、マンネリ化を打破し伸び悩みを解消していけるのでしょうか?

マンネリ化とは「新鮮味や独創性がないこと」という意味です。
歯医者の多くは、新鮮味を求めて「一般治療→難抜歯→自費治療→インプラント→矯正治療→全顎治療」などの流れで、それまでにあまりやってきていない治療をすることでマンネリ化を防ごうとします。

あまりやったことがない治療を手掛ける時には、治療後が予測できないために、必死になって勉強します。
このできなかったことができるようになる、そのために必死になるというプロセスが、マンネリ化を予防してくれるのです。

4、勤務医の成長曲線

勤務医の成長曲線

とりあえず人並みの歯医者を目指し、そうして更にやっていなかった治療に手を付け、患者さまからも評価されるようになって、「もうこれぐらいでいいだろう!!」と感じた時点で成長が止まってしまいます。
そのころには、結婚もしていたり、子供もできていて「仕事がすべてではないし……」という言い訳もできてきます。

しかし、自分の中で、「もう一度昔のように頑張った自分を見てみたい!!」という気持ちも芽生えますが、現実にどうしていけばいいかが見いだせないで、ダイエットをしたり、富士山に登ったり、フルマラソンに挑戦したり趣味に熱中したりする人が多いです。

この年齢になってくると、「誰か人の役に立ちたい!!」という気持ちも芽生え始め、患者さまの為、スタッフの為、家族の為など自分以外のために貢献できていることにやりがいや生きがいを感じ始めます

そういう時に、それまでにどれだけ力を蓄えてきているかで、自分の周りへの貢献度が違ってきます。
「これまで頑張ってきて良かったなぁ」と感じる人と「もっと頑張っていればよかった」と後悔する人に分かれます。

仕事がすべてではありませんが、人生の大半の時間を仕事に費やすのであれば、仕事にやりがいを感じる人とお金のために仕事をしている人とでは、どちらか充実した人生だったと思えるのか……早い時期に気づいた人ほどお得な気がします!!

☆仕事について真剣に考えている方のための動画

☆まとめ

いかがでしたでしょうか?
1年目もしんどいですが、普通のレベルになってからも別の葛藤が待っていることに気づかれたでしょうか?

「人は何のために働いているのか?」いや、「人は何のために頑張っているのか??」について、自分と見つめあう時期がいつかは来るものです。

最終的には「何のために生きているのか?」という究極の質問に、自分なりの答えを見出すために仕事と向き合っているのかもしれませんね。

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