はじめに
「ブラック企業」「パワハラ」「セクハラ」「マタハラ」など就職する際に、出来れば避けたい項目がいくつかあります。
就職は結婚と一緒で、最終的には就職してみないと分からない部分も多いとは思いますが、「ブラック歯科医院」と呼ばれているクリニックでよく耳にする「ブラック項目」をあげてみましょう。
「自分には無関係でよかった!」と軽く読み流していただけるのが理想ですね(笑)
目次
1、求人票に書いていた条件と入ってからの給与などの条件が違う
求人票では周りの歯科医院と比較されてしまいます。
とにかく面接に来てもらわないことには、次につながらないという焦りから、求人票の内容が事実と違っていることがあります。
応募する人からすると、入社した後に「あっ、間違えてた!」で済まされたのではたまったものではありません。
そういう悪質な対応を防ぐために、間に紹介業者を入れる人が増えてきているのかもしれません。
2、給与は高いが賞与が低くてトータルでは年収が安くなってしまう
就職先を決める際に、給与の額は重要なポイントになります。
誰だって給料は高い方がいいです。昨今の求人難では、自分の歯科医院を選んでもらうために、年々求人の給与が高くなってきている傾向があります。
しかし、人件費で払える給料にも限度がありますので、応募してもらうために給与は高くしておいて、賞与や昇給や退職金を抑えて辻褄を合わせようとしているクリニックがあります。
数千円~1万円ぐらいの違いであれば、一見給与が多いように思えても、賞与なども考えれば、実際には他の医院の方が多いということもあり得ます。
3、「人間関係良好」と書かれていたのに入社したら、最悪の人間関係の医院だった
これは多くの人が感じています(笑)
私自身、院長が切れまくっている知人の先生が、「人間関係がすごくいいです!」とアピールされていたのには笑ってしまいました。
あんなに切れまくっていて、人間関係がいいわけないでしょう!と言いたくなりました。
もしも「うちの医院の人間関係は普通です」とか「人間関係は悪い方ですが、給料はいい方ですよ!」という求人があっても、誰も面接にはいかないでしょう。
それぐらい、応募者からすると「人間関係のいいクリニックに勤務したい!」と思われている人がほとんどでしょう。
しかし、実際には人間関係というのは求人票からは判断することはできないので、クリニックの見学時に注意深く観察するしかないのではないでしょうか。
4、有給休暇が使えない
歯科医院といえども、いまどき有給休暇がなければ、誰も応募してくれなかったり、法的にも問題になってきます。
ですから、有給休暇があることは当たり前で、その有給休暇をどれぐらい自由に使えるかが問題になってきます。
有給休暇の取得において、連続での日数に制限を付けたり自由度がなくなったり、有給休暇が取りづらい雰囲気があると結局は有給休暇を100%消化できなくなってしまいます。
今の時代、社員の権利の行使は当たり前の時代なので、有給休暇を気持ちよく使えることは譲れない条件の1つかもしれません。
5、残業なしと書いてあったのに残業が多い
今の若者にとって価値観の優先順位は、給料の多さよりも自由な時間の多さの方が大事だと言われています。
オンとオフをハッキリ分けたい、自由に使える時間は譲れない、という人は多いです。
ですので、仕事の終わる時間がはっきりしていない、残業が多いというのは不満要素の上位に来るらしいです。
仕事は仕事、オフはオフというようにきちんと境界を引きたい方は、残業の有無をきちんとしておかないと、入社後に「話が違う!!」ということにもなりかねません。
6、意地の悪い上司がいじめてくる
スポーツ界において、「パワハラ」の問題が表面化してきています。
スポーツ界に限らなくても、人というものは、権力を手にしたら、その権力を行使して力で相手をコントロールしがちになるものです。
無意識で生きていると、権力者は自分でも気づかないうちに権力を使っているものです。
上になればなるほど、そういうことに注意しながら指導していかなければ、悪気がないのに職場の雰囲気が悪くなり、下の人間が上の人間の顔色を見て仕事をすることになってきます。
そういう悪循環になる職場とならない職場の違いは、何もしなければ、権力を使って相手を動かそうとしてしまうので、上の人間が自分の力に気づいて自制していくことが必要になってきます。
それは、文化となり社風になります。
いじめの文化が残っているクリニックなのか、そういう流れを断ち切っているクリニックなのかを見極めなければ、上司の顔色を見ることだけがうまくなってしまいます(笑)
☆まとめ
いかがでしたでしょうか?
少子化が進み、求人難が叫ばれている昨今、「ブラック企業」では生き残れない運命にありますので、年々働きやすい職場環境が増えてきていると思います。
しかし、歯科医院という小さな空間では、いい職場環境になるかどうかは、院長の気持ち次第というところがあります。
職人気質の院長が多い中、きちんとした組織を作っていくことは簡単なことではありませんが、働きやすい職場は必ずありますので、よく観察してホワイトな歯科医院との出会いをお祈りしています。